AKIRA YAMADA
(株)アルファ、(株)計画機構代表。国内外で、住宅・施設の建築設計から都市計画まで広く携わる建築家。コンサバトリーを日本に紹介した第一人者。
現在、英国アムデガ社の総輸入代理店、BDG社の代理店。自身も近郊に
コンサバトリー実験用のアトリエを計画中。

▼My GARDEN マイガーデン 55号(マルモ出版 2010年夏号)で紹介された記事を掲載しています。


リフォームでコンサバトリーを設置



 昨年のリフォームをした中川邸。奥様が絵付けされた陶器の数々と、趣のある家具や調度品が並ぶリビングから、春の陽射しが降り注ぐ明るいコンサバトリーの部屋へと続きます。キッチンに立つと、ダイニング、リビング、コンサバトリーが見事に繋がり、ひとつの大きなお部屋のようです。
 ご夫妻は海外生活の中でこれら家具や調度品を活かしたリフォームをアルファコンサバトリーズの山田さんに依頼。そして奥様がお友だちのお宅でその素晴らしさすっかり魅了されたというコンサバトリーの設置もあわせてお願いしました。
 山田さんは、コンサバトリーとリビングを大きな間口と同じ床面で繋げ提案しました。これには中川さんご夫妻も大満足。陽射しをやさしく取り込むくつろぎの部屋となりました。

 奥様は、「コンサバトリーに大満足です。お庭の草木や花の揺らぎ、時折姿を見せる小鳥たちを間 近に見ることができ、都会にいながら自然を実感しています。日々の暮らしの中で、季節の移ろいが感じられるのが嬉しいです」。また、「お茶を飲んだり、新聞を読んだり、時にはただ空を見上げたり・・・。とても心地のよい空間です」とのこと。  コンサバトリーにしてからというものお庭へ出ることも多くなり、今はご主人とおふたりでお庭のリフォーム中です。



▼My GARDEN マイガーデン 54号(マルモ出版 2010年早春号)で紹介された記事を掲載しています。



鳥たちとの距離が近くなったのは
コンサバトリーだからこそ




 物をつくることが趣味というご主人と、自宅でステンドグラスの教室を開いている奥様。コンサバトリーには、おふたりの手づくりの品がそこここに。

 お宅のリフォームにあわせてコンサバトリーの設置を考えていたご夫妻は、資料を集めている際にアルファコンサバトリーズに出会いました。同社の社長の山田朗さんの話を聞くうちに、すっかりコンサバトリーに魅了され設置を決めたと言うことです。コンサバトリーの大きさや形は山田さんの提案。メンテナンスのことなども考慮に入れ、英国BDG社製にしました。

 10月に完成したコンサバトリーの感想を聞くと「鳥たちとの距離が近くなったのが嬉しいですね」とご主人。毎年11月から3月頃までの冬の間、鳥たちに餌を振舞っているのだそうです。お庭に設えられたお手製の餌台には、野生のキジバトやスズメたちが訪れます。人の気配を感じると逃げてしまう鳥たちですが、コンサバトリーの中からなら餌をついばむ姿を眺めることができます。「屋内にいながら自然と接することが出来るのはコンサバトリーならではでしょうね」



 そして、奥様も「教室の生徒さんたちとお茶を飲みながら過ごす時間が楽しみのひとつになりました。時間がたつのも忘れてしまいそうです」とのことです。

 休日の朝食はコンサバトリーでというご夫妻。コンサバトリーのある暮らしを満喫しているご様子です。




▼My GARDEN マイガーデン 53号(マルモ出版 2010年早春号)で紹介された記事を掲載しています。



人が集まる、居心地のいい場所

~コンサバトリーのある暮らし~

東京都・Y邸(写真 澤田聖司)




テラスで過ごす時間が多く、「サンルームがあるといいなと考えていました」と言う奥様は、以前にイギリスを旅行したときに見たコンサバトリーが印象に残っていたようです。そして「当時は、コン]サバトリーという名前すら知りませんでしたので、ガラスの温室という印象が強かったのですが、歴史を感じさせる家とコンサバトリーの組み合わせがとても素敵だなと思いました」とのこと。イギリスでの生活が長かったお嬢様に相談したときに、初めてコンサバトリーという名前を知ったそうです。

お嬢様もコンサバトリーの設置には大賛成。さっそく日本で英国製のコンサバトリーを古くから扱っている(株)アルファコンサバトリーに辿り着きました。同社の山田さんの設計で、テラスが新しいリビングへと。「この家の空気の流れはとても気に入っていましたので、その流れを壊さずに気持ちよく過ごせる部屋が欲しかったのですが、山田さんがそれを理解してくださり、リフォームの提案から施工までスムーズに進みました。日本で英国製の本格的なコンサバトリーで過ごせるなんて思ってもいませんでした」と言うほど奥様も大満足のリビングが出来上がりました。

今ではコンサバトリーが家族のコミュニケーションの場となり、とくにご主人は、お休みの日には一日中コンサバトリーで過ごすことも珍しくないそうです。隣に住むお孫さんもよく遊びに来てはご主人の横で絵を描いたり本を読んだりしているとのこと。
「大人がくつろげる部屋としてコンサバトリーを使っていますので、子供たちもそんな雰囲気を感じているのかコンサバトリーではゆっくりした時間を過ごすことが多いですね」とお嬢様。 コンサバトリーは、みんなが静かにくつろげるそんな場所のようです。
また、「全面ガラスが外との繋がりを感じさせてくれますので、家にいながら自然や季節感を身近に感じることができます」と大満足のようです。



「雨の日も好きですし、ガラス屋根から見える夜空の星もきれいですよ。そして、みんなが楽しく、くつろげる場所が出来たことで他の部屋も目的にあった使い方ができるようになりました」と奥様が言うように、コンサバトリーが、ご一家のライフスタイルをより充実したものにしたようです。

~開放感あふれる空中リビング~
①テラスから基礎を作り、地下からの吹き抜け上に設置されています。
②テラスだった頃の様子。手前のロックガーデンだった場所にコンサバトリーを設置
③奥のテラスもガラス窓と出入用の扉を設え、
④コンサバトリーから続く大きなリビングが生まれました。